ノート

第25回行橋〜別府100kmウォーク参加レポート

歴史ある大会で素晴らしい運営でした。大会主催者さんの経験と賢い運営センスを感じました!

・私(58歳)はまだ若手でした。私より先輩と思われる方の健脚ぶりが素晴らしい。

・負荷なく、長く歩く、補給、練習など。

第25回、行橋〜別府100キロウォーク(正確には100.9km)に初参加しました。

https://mo.100km-walk.jp/


年齢層9〜89歳、3800人。制限時間は26時間(時速3.88km)

年齢層広い! 全国から参加されてました。

25回目ということで、申込からゴールまで、素晴らしい大会運営と地元の方の応援がとても印象に残りました。

歩きがすごい私より先輩と思われる方が多数いらっしゃることも実感。

歩くって素晴らしい!


時系列で振り返ってみます。

ここまで詳しく書くのは初めてですが、それだけ収穫もあった大会でしたし、歩きや大会の素晴らしさを伝えたいという思いです。


【参加申込】

5問だったか、参加の心得チェック的なオンラインでの試験があり全問正解しないと参加できませんと書いてあります。

ひっかけありそうで、結構難問です。

きっと仲間と相談して回答した人も多かったはず

回答を送ったら待つのみ、6/20に当選の連絡メールを受領し一安心でした。

参加費を郵便局の払込で支払い参加確定です。

寄付も受付ます。


この際、氏名、氏名ふりがな、住所、携帯番号、Tシャツサイズ、払込額(参加費+寄付)を記載します。

当選結果確認の画面もあるのが素晴らしいです。

https://mo.100km-walk.jp/chusen/

優秀なソフトウェアエンジニア、処理される方の存在を感じます。


【参加案内】

「受付票(裏面コースMAP)」、「参加要領」、「新・完歩の手引き」が郵送されます。

とても詳しく書いてあります。

しっかり読めば、当日、係員への質問することは無くなる程の内容です。

問い合わせが減ったり、運営側のスタッフ人数削減になってると思います。


「受付票」はA3サイズを折加工してA6サイズ

「参加要領」はA5横、8ページを中綴じして2つ折してA6サイズ

つまり、どちらもA6が入るビニールケースなどで携帯できるようになっています。

皆さんしっかり携帯してました。

「新・完歩の手引き」もA4片面にみっちり文章書いてありました。

初めて聞いた「JOG歩」、ジョギングの歩き?、不思議な言葉ですが失格対象です。


【参加当日】12時スタート

9時半位にJR行橋駅に到着、徒歩移動して、受付、スタート地点周辺でスタート準備、手荷物預かりが長蛇の列でした。


ゼッケンに居住自治体名と出場回数が印字!

出場回数の印字はすごいです。予測ですが、過去の全大会のデータと照合、名寄せなどして個人を特定し、参加回数を数える処理をした後にゼッケン印字データを作っているはずです。

年齢欄は希望者のみマジックで手書きできます。


測定タグゼッケンの付け方、最新の連絡書類2点を受領。

背中につけるオリジナルフラッシュライト受領。

参加賞Tシャツ受領。


【スタート前】

過去20時間以内実績(白ゼッケン)と初参加に大きく分けられますが、各人のスタートとゴールの時間で測定なので神経質になる必要はありません。

12時スタート開始、2名ずつスタートとなります。

一斉スタートしたら大渋滞するのでこのようになっているのだと思います。

初回なので一番後ろのグループにのんびり並びましたら、MCの方から「白ゼッケンはスタートまで1時間位かかりますよー」 と聞いて気長に待つことにしました。



結果を先に説明します。


18時間27分13秒 で無事、ゴールできました。


【スタート】12時51分

  経過は 

 CP1        36km   5時間52分 暗くなる

 CP2     61.6km 10時間49分 夜間

 CP3       87.5km 16時間8分 深夜

 ゴール  100.9km   18時間27分 早朝

 3ヶ所のCP(チェックポイント)と5ヶ所のエイド。


【ゴール】7時18分

・結構な雨の中ゴール。

・完歩証(収納ケース付き)、1人ずつ係員から表彰されます。

 完歩章(バッジ)を頂きます。

・順位は後日わかります。

・歩数14万歩、消費カロリー5800kcal、心拍数は120前後でした。


夜間、深夜で身体の動きが落ちて中だるみ、早朝復活という展開でした。


今回もマンサンダルでどこまで行けるか、履きこなしテスト含めて行いましたが27km地点で左の紐が切れかけました。

歩道の傾斜や凹凸の影響でしょうか、平たい路面での練習では紐が痛むことは無かったのでコース想定が甘かったです。

ALTRAさんの昔の軽いメッシュシューズ(VABNISH XC)に変更しました。今、製品は無くなっているのがちょっと寂しい。

フラットソールで通気性が良く、軽い(片足125g)ので良いシューズです。


歩きを振り返ります。

スタートしてからは人数も多いので、縦列状態でしたが、少しずつ抜かせて頂きました。

速い時で時速7km少し超えるスピードです。

CP1(36km)に到着、暗くなっています。

バナナを1本半食べ、水分チャージしてエイド滞在は手短にしました。


CP1からはフラットな道をひたすら歩きます、スピード上げると疲労感が出る状況で、少しふくらはぎにも疲労有り、無理せず、仰向けに寝たりの小休止を2、3回入れて、リスタートしました。

この辺になると20時間以内を目指す方で速いです。

抜いたり、抜かれたりを繰り返します。


CP2(61.6km)に到着、いなり2個(200円)で購入、水分チャージして出発。

CP2の後半からCP3までは峠道が多く、78km超えたところから、名物の急坂の峠(最高高度184m)があります。

この峠だけは、杖を貸してくれるのですが、腕に負担来るので私は使いませんでした。

その代わり、登り坂は、なみあし歩行を使って、負荷をかけずに良いリズムで進行、登りは良かったのですが、ダラダラ下りが長く筋肉に負担が生じたと思います。

このあたりから、太もも内側の筋肉に少し痛みが発生します。

水分とミネラルの入った塩を適宜、補給しながら、脱水、足攣りにならないように注意しました。


この後も横になって仰向けの小休止を2、3回入れたり、少し止まってリラックス体操したりしながら何とかしのぎますが、ペースは時速6kmを切ってました。

80km地点位から雨が降り出したので、レインウェアを着用。

防寒にもなり、身体が暖まったこと、硬かった首と肩を緩ませる処置で、姿勢も改善し、リラックス&リズムが出てきました。

血液循環も良くなり、太ももの痛みや、ふくらはぎの疲労が抜けてきました。

ザックの欠点として、肩周辺に負担があるので血流が良くなくなるということがあります、特に歩きは上下運動が少ないので、動きが硬くなりがちでした。


下り坂基調になり、CP3(87.5km)に到着、ここまでくるとゴールできそうな気分になってきて精神的負担は減ります。

コンソメスープ、梅干しが身体に沁みました。

バナナ1本食べて、ここも手短にスタート。

ここからは、身体が動きだして、疲労感も無く、時速6.5km程度で進み、ゴールまでが一番、快調なペースになりました。


ゴール前に大きな問題になったのが、AM8時00分に出発する高速バスで福岡に帰る必要があったことです。

ギリギリの時間になりそうなので、途中止まって、バスアプリ見ると1本後のバスは満席、何が何でも乗らないといけない。

7時20分にゴールしそうなので、予約のみ状態から料金オンライン決済してチケット確定、ひたすら、ゴール目指しました。


雨も強くなった中で無事ゴール!

まずは、一人ずつ記念撮影、後日、画像データが提供されます。

その後、完歩賞が出力され、係の方が表彰してくれます。

読んでもらうのは嬉しいものです。

完走バッジと温泉無料券などを受領します。


ここからが大変でした。

予想通り7時20分位のゴール、バス乗り場を確認、結構、距離ある。

手荷物預かり引換の場所を確認するとバス乗り場とは反対方向に400m位移動必要な体育館、小走りで移動して荷物を受領(荷物は自分で探して持ち出すシステム)、屋外の目隠しできる場所で汗拭いて、着替えして、荷物整理したら7時40分。

バス乗り場はここから1km、街歩き用のマンサンダルに履き替え小走りで移動、何とか7時50分にバス乗り場に到着しました。


本当は朝5時位にゴールして、ゆっくり別府の温泉で癒して、朝ごはんたべてバス乗る予定でしたが、そううまくはいかないですね。

スタートまで51分かかったのも想定外でしたが、歩道の路面環境はそんなに甘く無かったということです。

水分も食べ物も買わずにバスに乗り込み、睡眠とって10時10分位に天神へ到着。

水分買って、三越さんのトイレをお借りして、顔を洗わせていただき、大濠公園の知人のイベントに移動したのでした。


足についてはマメもできず良い歩きだったと思います。

なみあし(昔の人の歩き)を駆使しているので、フラット着地で地面との摩擦は少ないと思います。

また、裸足やマンサンダル時間を増やしているので足指は柔軟性があがり、足裏は丈夫になっていてその効果でしょう。

筋肉疲労少なく、胃腸トラブル無しでゴールできたことは大きな収穫でした。

心拍数は120前後でしたので脂肪が良く燃えてました。

脂肪をエネルギー源として動けたと思います。

トレランはいろんな身体い使いができ変化がありますが、速足で舗装路をずっと歩くのは、単調で身体負荷が高いです。

単調に陥らない工夫が大切だと感じました。


補給については、無農薬米の一口サイズの自作おにぎり(4個)、カロリーメイト3袋(6本)、ミネラル成分の多い塩と甘酒(400cc程度)を携帯。

エイドでバナナ3本、スープ1杯。梅干し5、6個食べました。

麦茶、エイドの水、スポールドリンクで水分は5、6リットル位飲んでます。

プラスチックゴミは極力出さないことにしています。


それにしても、私よりご年配と思われる方々、男女問わず、みなさんピッチが速く、軽快。

過去の大会での最高齢の完歩者は90歳だとか⁈、

また、今年のトップは12時間30分くらいとのこと。


皆様の歩きを拝見していたのですが、腕を後ろに振った時に伸ばす歩きのかたも多く、歩幅を広げているんだと思います。

いろんな歩き方があり、それぞれ自分に合わせた歩きを試行錯誤されているのでしょう。

また、ザックではなくウェストバックのみで参加している方も多かったように思います。

上半身に負担かけずに、腕を使うにはこちらの方が良い人もいるのかもしれません。


こうやって振り返ってみると、歩きの奥の深さ、身体の不思議、補給やウェアによって体調が変わること、これができたらもっと時間は短縮できるなどいろいろ浮かんできます。


参考までに練習ですが、

マンサンダルで8〜10km程度の速歩き練習でした。


8月→10日で103km、平均歩数12000歩/日

         40kmのトレランレース1回、

         平尾台で裸足イベント1回、マンサンダルツアー


9月→12日で131km、平均歩数14000歩/日

         35kmのトレランレース1回、8kmの登山道整備1回

         平尾台で裸足イベント1回


年齢も上がってきたので、心拍数は上げないようにして心臓への負担は減らしています。

腹筋などの筋トレは全くしないのですが、その変わり、なみあし身体研究所で学んだこと、習得したを日常歩く際に意識したり、買い物は歩いたり、草刈りしたり、作業はなるべく人力で行うこと、力を抜くこと、裸足時間増やしたりしています。

あとは疲労を溜めないようにする、睡眠、食事に注意するといった感じです。


振り返るとまた、来年出たいと思える素敵な大会でした。

トイレを提供してくれるタクシー会社さんなどもありました。

これだけの人数で長距離、長時間の大会となると、交通面、安全面、地域との関係式、参加者の安全や行動が課題になると思います。

参加申込時の試験は、ルールやリスク知り、モラルを持って、自己管理できる人のみが参加できることでトラブルを防ぐ効果があると思いました。

公道ですので、歩道を歩くこと、信号を守ることなどのルールとマナー、リタイヤに関しての場所やルールがしっかりと参加要領に記載してありました。


エイドは3ヶ所のCP(チェックポイント)と5ヶ所のエイドありました。

無料エイドは、水、スポーツドリンク(半分に薄めてある)、バナナ、梅、その他4点でシンプルです。

弁当、唐揚げ、うどん、カレー、カップ麺、セブン移動販売などのエイドの食事は、有料になっていて、必要な人がお金を払って食べるシステムになってました。

参加費を安くして、必要な人のみが食べるシステムで良いと思いました。

多数あったコンビニの利用者は多かったようです。


30%位リタイヤするのでリタイヤは1000人位いるはずです。

数台のバスがピストン輸送で別府までリタイヤした人を運んでいるのを見ました。

勝手な途中リタイヤは、事故、トラブルとみなされ、運営に大きな負荷を生じますので絶対に行っては行けません。


手荷物受領したら、臨時のタクシー乗り場が設けられているのも有り難い心遣いだと思いました。みなさん並んで活用されてました。


参加費10000円(寄付は受け付け有り)でこれだけの大会を運営するには、詳細な書面、ガイドなどで、参加者ができる部分はセルフワークでできるようにしているなど、裏で様々な工夫と努力をされていることは想像に固くないです。


参加者との関係式作りにおいては、大会前には、合同練習や100キロ清掃、大会後には、100キロ川柳、100キロ感想文、写真の提供があり、2月に感謝の集い(北九州、別府、東京)を開催予定とのこと。

リピーター増えますよね。


余談ですが、江戸時代の人は、お伊勢参りなど、長い時間をかけて歩き旅を楽しんでいたそうで、一里(3.93km)を1時間位かけて楽しみながら、毎日30km程度は移動していた記録があります。


この大会、26時間(時速3.88km)かけて完歩すれば、江戸時代の旅のスピードと同等です。

参考本 江戸の女子旅 谷釜尋徳著

http://www.koyoshobo.co.jp/book/b620704.html


風景など楽しみながらのチャレンジもできる大会だと思いました。

あるいは、途中でリタイヤしても安心してゴールまでお連れていただけるシステムです。

何キロまで行けるか挑戦してみるというのも良いと思います。


運営の方々、協力された企業さん、応援の方々、参加された皆さん

ありがとうございました。

素敵な大会でした。

来年、リピートすると思います!

応援ありがとうございます!

序盤シーサイドコースへ

マンサンダル(6mm厚ソール、パラシュートコード)左足指の紐が切れる寸前。27kmでお役御免。舗装された歩道路面は、傾斜、凸凹あり難しいことの証明。

右足は問題は無かったのです。

途中写真無し、いきなりラスト写真です。

1kmの直線は長く感じます。

完走バッヂ

完走証・ケース付き

事前送付品、とても詳細です。

参加要領、重要な特に重要なページ

大会当日の書類

実施イベントは左上メニューの「event」をご確認ください。