No1.野山に入る時の心構えと準備

野山で活動する際には、様々な危険に遭遇することがあります。
無事戻るためには、どのような心構え、準備、対応が必要なのか。
まとめてみました。


【心構え】

・活動フィールド、活動内容で発生する「リスクを知る」

    単独行動、人がいない場所での行動はリスクが高いことを認識する。
    登山においては、グループ活動でも途中で外れた人が遭難するケースが多い。
    携帯電波が通じる場所かどうかを意識する。


・必要な「対処法」を知る、「装備を準備する、「実践」する。


リスクを知る

・自然現象地震、雷

・天候変動:雨、風、暑さ、寒さ、湿度

・人災天災:火事、落石、崖崩れ 、土砂崩れ、枝落ち、倒木、洪水

危険生物:マダニ、スズメ蜂、アブ、ブヨ、毒蛇、毒毛虫(チャドクガなど)、ヤマビル、熊、猪、ムカデ

・危険植物:ウルシの仲間(ウルシ、ツタウルシ、ヤマハゼなど)、毒キノコ、他

人間起因(心):過信、無計画、無防備、装備不足、勉強不足、保険無し、単独行動

・人間起因(動):転倒、滑落、打撲、裂傷、熱中症、脱水症状、低体温症、道迷い


【装備例】まる1日、活動する想定レベル。

・連絡が取れるツール、スマートフォン(SNS、電話、登山アプリ)

・傷害保険、登山保険、レジャー保険など、登山のヘビーユーザ向けココヘリ(発信機でヘリが救助)
 


携帯品例】(上記写真
・ヘッドランプ
    山の中は早く暗くなる。乾電池の予備も合わせて持っておく。

・紐
    止血、シューズのソール剥がれなど持っておくと安心

・塩(天然のミネラル成分入ったもの)

・水分は必携、浄水機能付きハイドラパックを持っていると安心(わき水、川の水)

・手拭い (強くお勧め)
    汗拭き、水を含ませて熱中症対策、止血など万能、コンパクト、軽量、乾きやすい。

・サージカルテープ
    包帯などの固定用だが、応急処置として止血にも使える。

・伸縮包帯
    巻きやすく、固定しやすい。応急処置として使いやすい。

・枇杷の葉 エキス 、キンカンなどの消炎、鎮痛。 
    殺菌作用や鎮痛作用を持っている、すり傷、虫きされなど。

・ポイズンリムーバー(毒を吸い取る応急処置)

・マダニ取りスティック
    マダニに噛まれた際にセルフで取るツール

・防寒、保温シート
    天候変動、寒さ、雨避けなど

・下記写真以外(必携)
    携帯バッテリー、補給食、財布・お金、 状況に応じた服装(帽子含む)

・下記写真以外(ケースバイケース)
    クマ鈴、ラジオ、虫除けハット、虫除けネット


【危険生物、対処法】

マダニ:肌を露出させない。行動後に良く払う。シャワー、お風呂で全身チェック、噛まれたら皮膚科で取ってもらう方が無難。
SFTS(重症熱性血小板減少症候群)を媒介、感染すると致死率が高い。

スズメ :近くに来たらじっとしておく。黒系の服装を控える。

アブ、ブヨ:肌を露出させない。黒系の服装を控える。噛まれたら消炎するしかない。

毒蛇:代表格はマムシ、田畑、山林、池の周辺などの湿地を好む、見つけにくい、近寄らない、踏まないようにする。噛まれたら病院で治療。木の上で日光浴をしていることもある。

毒毛虫(チャドクガなど)、触らずとも毒毛は飛んでくる。近寄らない。ツバキなどがあったら注意する。とても痒い、被害にあったら患部に触らずん皮膚科に行く。

・ヤマビル:人の体温等を察知して吸血、気づきにくい。塩、アルコールなどで対策は可能だが、、。足元だけでなく木の上からも狙われる。

基本は臆病な動物、クマ鈴、ラジオなど、刺激しない、子連れには近づかない。静かに後退距離をとる。

:基本は臆病な動物、刺激しない、子連れの猪には近づかない。

ムカデ:43度以上の温水で和らぐ、病院に行く。長靴などを履く際には中をチェックする。

実施イベントは左上メニューの「event」をご確認ください。