奄美大島自然を観察する旅 2026.2
第1話 嘉徳海岸へ
いろんなご縁を頂き、奄美大島に行ってきました。
ご同行頂いたのは「つる詳子」さん
自然観察の指導や自然保護活動等において尊敬の念を抱いている方です。
つるさんの現場を見る目、現地の方との対話、とても勉強になりました。
私事ですが、生業としている健康づくりは「自然の力、人の力で健康づくり」がテーマ。
どうしたら、自然の大切さや価値を知ってもらえるのか?
いろんな自然を見聞きして、そこに関わる方々とお話をすることが大切だと思っています。
最初の目的地、嘉徳地区へ
世界自然遺産の緩衝エリアに認定されています。
マイナールートの山道を進みます。
嘉徳に近づくにつれ、道路のいたるところに「糞」が多く落ちており
その周辺は、道路の法面に草が生えておらず、落石が顕著になってました。
つるさんが「鹿」の食害かなーと。
つるさんが活動されている「球磨川流域」は、鹿の食害で豊かな森林が減り、山の崩壊、土砂崩れの要因にもなっています。
また、道路には小さめの「箱わな」が道路沿いに設置してありました。
これは、「アマミノクロウサギ」(絶滅危惧種)を捕食する「野ネコ」対策でした。
現地の方に聞いたり、調べてみると「鹿」はいないようで「アマミノクロウサギ」か「野生化したヤギ」の可能性が高いという推測になりました。
夜になると多くの「アマミノクロウサギ」が道路に現れるそうです。
嘉徳地区は、「嘉徳浜」と浜に流れ込む「嘉徳川」があります。
浜と山に挟まれた細長い土地が居住エリアとなってました。
瀬戸内町のホームページで確認すると、世帯数16、人口は20名(2026年1月末時点)でした。
「嘉徳浜」を歩きます。
住宅地に繋がる砂丘の高さがとても高い印象です。
砂丘防潮、防風、防砂に役立つアダンがありました。
ヤシガニが好んで実を食べるそうです。
植林活動もあったとのことを知りました。
つるさんがすれ違った現地の方に、浜に落ちているこの種は何の種?
とお声がけすると、近くの民家までご案内頂き、現物を見ることができました。調べるとサキシマスオウ、板根(ばんこん)が特徴である南の島の木でした。
さらに、昔の嘉徳生活は炭焼きで収入を得て、米、麦を育て、海・山の恵で自給自足する生活だったこともお聞きだしされました。
つるさんの取材力の凄さの一端を拝見しました
「嘉徳川」へ
ゆっくりした流れで浜に流れ込んでいました。
砂浜内に流れを作っていく川です。
下流域でもとても水は綺麗でした。
「嘉徳川」、「嘉徳浜」どちらもコンクリートの護岸はない。昔からのありのままの姿であることはわかりました。
「ジュラシック・ビーチ」 と呼ばれる所以でした。
2014年、台風18号、19号の高波で侵食が進み、畑(民有地)や建物(小屋)が消失、侵食が民家、墓地に迫ったそうです。
これにより、県が護岸工事計画を進めますが、自然保護の観点から見直しの活動も行われ裁判となりましが、結果としてコンクリート護岸を採用した工事が進んでいます。
当初の計画よりは護岸の幅は1/3の180mになり、予算は5億3000万円→3億4000万円になってました。
2014 台風18号、19号被災
2016 瀬戸内町と地元集落が要望,侵食対策事業に着手
2017 年検討委員会 自治体、有識者、自然環境保護等がメンバー
2017年8月31日:第1回検討委員会
2017年11月25日:第2回検討委員会
2018年1月27日:第3回検討委員会
2018年:護岸計画が約3分の1になる。
https://www.nacsj.or.jp/report/10339/
2019年:反対の住民が提訴
2021年7月:世界自然遺産認定、嘉徳集落は「緩衝エリア」となる。
2025年5月:最高裁が申し立を受理せずで県の勝訴が確定
鹿児島県による検討委員会の議事がWeb公開してありました。
奄美大島内でもコンクリート護岸をした浜は砂が無くなっていく事例が紹介されていたり、植樹等による自然環境保護を意識した護岸は検討できなかとかの意見も書いてありましたが、検討委員会の議事には工事方法を決めた経過や事由は書いてありませんでした。
高い砂丘の海側に約6mのコンクリート護岸を作っていました。
砂丘の中にコンクリートを置いて高波を防ぐというものでした。
10年、20年と今後の護岸と周辺環境がどのようになっていくのかを見守っていくしかないようです。
開発、工事と自然環境保護の課題は全国のいろんな所で起きていると思います。
自然と人工物について考えるきっかけになればと思い書きました。
鹿児島県のホームページ 嘉徳海岸侵食対策事業の概要
https://www.pref.kagoshima.jp/aq12/kiban/documents/101320_20251106182249-1.pdf
嘉徳海岸の防潮堤建設に関連して 検討委員会を開催したというページ
https://www.pref.kagoshima.jp/aq12/kiban/20170831katokukentouiinnkai.html
https://www.pref.kagoshima.jp/aq12/kiban/20171005dai2kaikatokuiinnkai.html
https://www.pref.kagoshima.jp/aq12/kiban/20170115dai3kaikatokuiinnkai.html
奄美の森と川と海岸を守る会
https://amamiworldheritage.org/petition/save-katoku-beach-jurassic-beach/ja
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静岡県磐田市は「森の防潮堤」作りを進めている。
約11kmで予算202億円
https://www.city.iwata.shizuoka.jp/bousai_anzen/bousai/jishin_tsunami_sonae/1001142.html
2026/3/21に植樹会とウォーキングイベントが開催されます。
植樹会
https://morinoproject.com/join#sec03
ウォーキング大会
https://www.city.iwata.shizuoka.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/016/143/chisashi.pdf
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